ヒトミッドカイン定量キット
IPテスト「ミッドカイン」
ミッドカインは、塩基性アミノ酸とシステインに富む分子量約13KDaの塩基性タンパク質です。
ミッドカインは細胞の生存、移動を促進し、がんの進行や炎症性疾患の発症、傷害を受けた組織の保存及び修復にも深く関与しています。
がん患者の血中ミッドカイン値は多くのケースで増大します。
ミッドカイン値は初期がんの患者でも上昇し、予後が悪い患者でも比較的高値を示します。
この事から、がんマーカーとしての有用性が期待されています。
【特徴・用途】
・ヒト血中のミッドカイン濃度を定量するELISAキットです。
・対象検体は血漿及び血清になります。
・96ウェルプレートを用いているので多検体処理が可能です。
・約2時間30分で測定結果が得られます。
測定に必要な機器・器具
・マイクロピペット(100µL~1000µL)
・標準品・検体調製用の容器(1.5mLマイクロチューブなど)
・メスシリンダー(500mL)
・プレートリーダー(測定 主波長450nm、副波長650nm前後)
測定方法
1. 調製した標準品、サンプルを100μLずつ加える。
↓ 室温で1時間静置する。
2. 洗浄液300μL/wellで3回洗浄する。
3. 調製した標識抗体を100μLずつ各ウェルに加える。
↓ 室温で1時間静置する。
4. 洗浄液300μL/wellで5回洗浄する。
5. 発色液を100μLずつ各ウェルに加える。
↓ 室温で遮光し20分静置する。
6. 反応停止液を100μLずつ各ウェルに加える。
7. プレートリーダーを用い主波長450nm、副波長650nm前後で測定する。
検量線の例
検量線範囲:0~4000 pg/mL
参考文献
1) Olmeda D, et al: Whole-body imaging of lymphovascular niches identifies pre-metastatic roles of midkine.
Nature 546(7660):676-680, 2017
2) Karaman S, et al: Midkine and Melanoma Metastasis: A Malevolent Mix. Dev Cell 42(3): 205-207, 2017